2015年9月21日月曜日

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2015年9月5日土曜日

月と地球

  
★月と地球
 
古神道では、少名毘古那神(少名貴命)は月の主宰であり
月読大神は月が周囲に及ぼす働きの総称と考えます。
 
たとえば太陽の主宰が大日霊女貴命、
太陽系の主宰神が天照大御神というのと概ね同じ様な関係になります。
 
この少名毘古那神と月読大神、そして
地球を主宰する大己貴命(大国主大神の別名)との関係は
地球と月の歴史に深く関わっています。
 
古事記の国作りの段では、大国主大神が、
大穴牟遅神、葦原色許男神という2種類の別名で呼ばれています。
 
その意味についてこれまで
国学者のほとんどが明確に説明できずにいますが、
それは神に対する理解に問題があるためだと思われます。
 
神を擬人化して、神話を迷信の中に閉じ込めるならば
先人の到達した神理を垣間見る事すらできないでしょう。
 
*注・・・有形的な地球の主宰は奥山津見神。
(迦具土神から八柱の神が生まれるが、各々太陽系の各惑星の司神となる)
地球の大地の司神として大地持命
地球の霊的な部分の司神として大国御霊神(大国魂神)
地球の霊(無形)と体(有形)を合わせた時の主宰が大己貴命。
この辺りはとても難しく説明にはかなりの労力を要します。。。
 
詳細は後日として、結論を言うならば
地球の内外に働くさまざまなエネルギーの総称が
大国主大神ということになります。
 
神産巣日神は、少名毘古那神に対して
「故與汝葦原色許男命為兄弟而。作堅其国」
(汝葦原色許男と兄弟に為りて、その国を作り堅めむ)と告げています。
 
そして古事記には、そのすぐ後に
「故自爾大穴牟遅與少名毘古那。二柱神相並。作堅此国」
(故爾より、大穴牟遅と少名毘古那と二柱の神、相並に此の国を作り堅めき)
と書かれています。
 
大国主大神は地球の主宰神ですが、葦原色許男として働く時は、
様々な生命に満ち溢れた豊葦原の瑞穂の国への意味が込められています。
 
しかし一朝一夕に、そのような星ができるわけではありません。
現実には、およそ46億年という歳月をかけて今の地球があります。
 
その地球形成の過程で、少名毘古那神と月読大神が
不可欠ともいえる重要な役割を果たしているのです。
 
 
この国造りの最初の段階では
「大穴牟遅與少名毘古那。二柱神相並。作堅此國」とあるように
大穴牟遅神と少名毘古那神が登場します。
 
大穴牟遅神のアは、50種類の霊的元素、ナは大地、チは霊を意味します。
つまり大穴牟遅神とは「豊かな霊的元素に満ちた大地の働き」の意になります。
 
それに対して少名毘古那神は、
スは元、クは奇霊(くしび)、ナは大地、ビは強い霊、コはこもる、となり
「神聖で強い霊のこもった大地の働き」を意味します。
 
この神は月の主宰神ですが、
この段階では月の形成に関わるテイアに相当します。
 
テイアとは、太陽系の仮説上の原始惑星(火星サイズ)であり
およそ45億年前に原始地球に衝突したとされ、それにより
現在の地球と月が誕生したと考えられています。(別名オルフェウス)
 
つまり現在の地球と月の成立には、
このテイアが不可欠だったというわけです。
 
テイアと地球の衝突、そして月の誕生によって、地球の環境は激変します。
 
もしも月がなければ、陸には人類は元より生物は殆どいなかったでしょう。
 
大きな衛星を持たない星は、自転軸が不安定です。

月がなければ地球の自転軸も
0~90度の間で大きく揺れ動くことになります。
それにより気候は激しく変化し、生物の進化も妨げられて
文明を持つ知的生命体など生まれなくなります。
 
しかし地球は幸いに月の引力によって地軸が安定し
そのお陰で陸にも海にも生命があふれています。
 
また、月の表面を見れば明らかなように
月は地球を隕石などから守る盾の役割を果たしてきました。
 
月は表面積の約8割を破壊され続けながらも、地球に尽くしてきたのです。
 
もし月がなければ
彗星や隕石などの衝突による大量絶滅が数えきれないほど繰り返され
この地球はあたかも死の星のようになっていたでしょう。
 
 
月は海を動かします。
 
月の潮汐力によって、当初3000メートルもの高さの波が陸地に押し寄せ
潮が引くときに陸地の土砂を大量に海中へと運んでいきました。
 
その土砂は無機物や様々な栄養素を含んでいたため
原始のスープとも呼ばれる地球史上極めて重要な溶液が作られました。
 
激しい潮の流れによって、多様な無機物が結合と分裂を繰り返し
そこから生命の元となる有機物が生まれていったのです。
 
潮汐で科学的濃度が変化したため、DNAが進化し、その増殖を促しました。
長い年月を経て、太陽と月の働きが地球上で豊かな生命を育み
それが人類の誕生につながったといっていいでしょう。
 
月によって地球の自転速度が、当初の4分の1になったことで
生物が複雑に進化できる環境が整ったことも
この地球が素晴らしい星になった一因だと言えます。
 
大国主大神は、元より地球のエネルギーの総称です。
 
その中の大穴牟遅神としての働きと少名毘古那神が
相並(あひとも)になることで月と地球が誕生し、
次に、葦原色許男神の働きと兄弟のように影響し合って、
生命豊かな星になったのです。
 
大国主大神のこの一連の御名の変化は
見事に科学的な地球誕生プロセスに合致しています。
 
少名毘古那神が、共に働いた大国主大神の元から離れてゆく様子も
テイアと地球の衝突後にそこから分裂してできた月が
その後少しずつ地球から遠ざかっている事実に符合します。
 
月読大神は
ツは運ぶ、クは奇霊(くしび)、ヨは豊富なさま、ミは体を指し
「神聖で強い霊力が有形的に働くさま」を意味します。
 
この惑星と衛星の関係において
つまり月から地球へ働きかける力の総称が月読大神だといってよいでしょう。
  
(注)古神道には様々な流派があります。
従って、このブログ・&メルマガに於ける個々の見解は
古神道の全ての学派・流派に共通するものではありません。